三響会は能楽大鼓方の亀井広忠(長男)、歌舞伎囃子方の田中伝左衛門(次男)と田中伝次郎(三男)が1997年に結成。能楽、歌舞伎界などから豪華出演者を招いて公演を行い、囃子の魅力を発信してきた。
今回は同ホールの主催公演「An Evening of Traditional Japanese Arts」に三響会が招かれた。能と歌舞伎の共演をはじめ、津軽三味線、和太鼓の演奏など多彩なプログラムが組まれている。
「三響会版 船弁慶」では能楽シテ方観世流の坂口貴信が平知盛の精を舞い、観世三郎太らが地謡を勤める。また「三響会版 獅子」では観世喜正が能の、歌舞伎俳優の中村隼人が歌舞伎の獅子となって共演する。
隼人は「日本の伝統芸能を大いに知ってもらうチャンス。諸先輩方とともに最高の公演にしたい」と抱負を語った。
(2025年7月6日付 読売新聞朝刊より)
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