「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業は、今年度〔2024年度〕で6年目を迎えた。新たに助成対象となった国宝「宋版太平
御覧 」(京都・東福寺蔵)などが所蔵者のもとから修理所に運ばれ、作業がスタートした。
岩船寺(京都府木津川市)本堂の重要文化財「
平安時代後期の制作とみられる本像は表面が彩色仕上げで朱、緑青などが残る。しかし、
■ 紡ぐプロジェクトとは
国宝や重要文化財、皇室ゆかりの名品、伝統文化、技術などを保存、継承していく官民連携の取り組み。文化庁、宮内庁、読売新聞社が2018年に開始した。展覧会の収益の一部や、企業からの協賛金などを活用し、文化財の修理を助成し永続的な「保存・修理・公開」のサイクル構築を目指す。これらの文化財の魅力や修理作業の経過に加えて、次世代に伝える伝統芸能、工芸の技術などを、紙面やサイトを通じて国内外へ情報発信している。
(2024年6月2日付 読売新聞朝刊より)
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