国立の6劇場の研修を経て各芸能のプロになった100人以上が出演する特別公演「舞台芸術のあしたへ」が〔2023年〕8月20日、国立劇場(東京都千代田区)で昼夜2回、開催された。
国立劇場、国立演芸場、国立能楽堂、国立文楽劇場、新国立劇場、国立劇場おきなわを運営する「日本芸術文化振興会」(芸文振)の主催。芸文振は歌舞伎、文楽、能楽など日本の伝統芸能9分野とバレエ、オペラ、現代演劇の担い手の養成を各劇場を拠点に行っており、今回、国立劇場が10月末で閉場するのを機に、全分野による競演を初めて企画した。
歌舞伎「二人
上演中は英語字幕を表示し、客席には多くの外国人客の姿が見られ、時には「ブラボー!」のかけ声も出た。フィナーレは二つの花道から総勢100人を超える出演者たちが再登場し、観客の拍手に応えていた。日本が誇る舞台芸術の担い手の幅広さ、層の厚さを改めて印象づける公演になったようだ。
(2023年9月3日付 読売新聞朝刊より)
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