特別展「最澄と天台宗のすべて」(東京国立博物館)で11月2日から、重要文化財「
伝道文は、中国・唐で天台宗を学んだ
文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の助成で2019年度に修理し、墨書が美しく見えるようになった。
修理後は比叡山延暦寺(大津市)に戻っていたが、寺外で公開されるのは今回が初。初めて伝道文を見たという東京都台東区の主婦、蒲生静江さん(77)は「貴重な文化財を修復して受け継いでいく取り組みに感動した。次世代を担う子どもたちにも、実物を見て日本文化の素晴らしさを知ってもらいたい」と話していた。
特別展は11月21日まで。伝道文は京都国立博物館でも、2022年4月12日~5月1日に展示を予定している。
(2021年11月3日読売新聞から)
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