2021.10.13

宮崎県ゆかり 皇室の名品展…県立美術館で開幕

皇室に伝わる数々の作品が展示されている会場=川浪康太郎撮影

皇室に伝わる名品や宮崎ゆかりの作品を紹介する展覧会「皇室と宮崎 ~宮内庁三の丸尚蔵館収蔵作品から~」(宮崎県立美術館、宮内庁など主催)が9日、宮崎市船塚3の県立美術館で開幕した。初日から多くの人々が訪れ、貴重な美術工芸品を鑑賞していた。

三の丸尚蔵館は皇室に受け継がれた絵画や工芸品など約9800点を収蔵。現在、新施設の建設工事が進められており、その間、収蔵品を紹介する展覧会が宮城、宮崎、和歌山の3県で開催される。文化庁、宮内庁、読売新聞社が官民連携で進める「紡ぐプロジェクト」が特別協力している。

「日向御聖蹟絵巻」など30点

宮崎の会場には約30点を展示。帝室技芸員を務めた鹿児島県出身の洋画家・和田英作の「朝陽富士」や、フランス語で「菓子入れ」を意味し、明治時代から皇室の慶事を記念して作られてきた工芸品「ボンボニエール」など、皇室に深く関係する作品が並ぶ。

野田九浦 《瑞彩》より「高千穂」 大正13年(1924年) 前期展示=宮崎県立美術館提供
ボンボニエール「扇形三笠山に若杉桐文」 昭和16年(1941年) 前期展示=宮崎県立美術館提供

県ゆかりの作品では、1934年の神武天皇御東遷記念二千六百年祭の際、県内各地を視察に訪れた秩父宮雍仁親王と勢津子妃に日本画家・野田九浦きゅうほが随行して描いたスケッチをもとに制作した「日向御聖蹟ごせいせき絵巻」が目を引く。

同じく野田九浦の「高千穂」や、都城市出身の日本画家・山内多門の「静海旭日きょくじつ」のほか、「児童福祉の父」と呼ばれる石井十次(高鍋町出身)の娘婿で洋画家の児島虎次郎による「なさけの庭」なども展示されている。

開幕日に訪れた宮崎市大橋1の飯尾たけきさん(78)は「初めて目にする貴重な作品ばかりだった。来てよかった」と話していた。

会期は12月5日まで。前期(11月3日まで)と後期で作品の一部を入れ替える。開館時間は午前10時~午後6時で観覧は無料。月曜と11月4、24日は休館。問い合わせは県立美術館(0985・20・3792)へ。

(2021年10月10日読売新聞より)

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