2020.12.18

伝統建築の技、無形遺産に決定~ユネスコ、茅葺や彩色など17件

伝統建築工匠の技の一つ「建造物彩色」の技術(文化庁提供)

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ、本部・パリ)の政府間委員会は17日午後(日本時間17日深夜)、木造建造物を受け継ぐための17件の技術からなる「伝統建築工匠こうしょうの技」を無形文化遺産に登録することを決めた。日本では22件目の無形文化遺産となる。

登録対象は日本の宮大工や左官職人らが継承する保存、修理、装飾などに関する技術。ヒノキの皮(檜皮ひわだ)やかやを用いた屋根き、土や漆喰しっくいによる日本壁の製作、漆などの原材料を採取する技術などを含む。

昔ながらの茅葺の技術も、伝統建築工匠の技の一つ(文化庁提供)

いずれも貴重な木造建造物の保護に欠かせず、国の「選定保存技術」として14の団体が守り伝えている。

コロナ禍のため、オンライン形式で行われた政府間委員会は「伝統建築工匠の技」について、木造建築の保存と伝承に関する知識や技能を評価した上で、「日本人の文化的アイデンティティーを強化する機能がある」などとした。ユネスコの評価機関が今年11月に出した「登録」の勧告を全会一致で承認した。

無形文化遺産は文化の多様性や人類の創造性を証明する芸能や儀式、技術などを保護する制度で、日本からは能楽や歌舞伎、和食、和紙などが登録されている。

(2020年12月18日読売新聞より掲載)

 

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「日本のたてもの」公式サイトはこちら

https://tsumugu.yomiuri.co.jp/tatemono/

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