
NEWS
2021年2月22日 |
昨日、東京国立博物館会場が終了し、本展は閉幕しました。 |
2021年2月20日 |
国立近現代建築資料館会場は終了しました。 |
2021年2月19日 |
東京国立博物館会場のチケットのオンライン予約枠は完売しました。 |
2021年2月5日 |
国立近現代建築資料館会場の会期・休館日が変更となりました。詳しくは、開催概要をご確認ください。 |
2021年1月21日 |
本展図録(初版)の正誤・追記表をこちらからご覧いただけます。 |
2021年1月12日 |
国立科学博物館会場は終了しました。 |
2021年1月8日 |
国立近現代建築資料館会場の休館日が変更となりました。詳しくは、開催概要をご確認ください。 |
2021年1月8日 |
緊急事態宣言をふまえ、東京国立博物館会場は、当面の間、金曜・土曜日の夜間開館を中止します。 |
2020年12月24日 |
東京国立博物館会場の開館時間が一部変更となりました。詳しくは、開催概要をご覧ください。 |
2020年12月24日 |
新型コロナウイルスの感染状況により、会期など開催内容が変更になる場合があります。 |
2020年12月24日 |
国立近現代建築資料館会場の休館日が変更となりました。詳しくは、開催概要をご確認ください。 |
2020年12月4日 |
公式サイトを更新しました。 |
2020年11月13日 |
公式サイトがオープンしました。 |
開催趣旨

日本の伝統建築は、木・草・土・石など多様な自然素材を優れた造形物へと昇華させたものと言えます。本展は、日本の建築を、高い美意識と加工技術を際立たせて縮小表現した建築模型、図面、道具など貴重な資料の展示を通して、自然素材を活かした造形的な特徴を古代から現代にいたるまで見ていきます。また日本の伝統建築の技は、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として、ユネスコ政府間委員会(無形文化遺産保護条約政府間委員会)にて、ユネスコ無形文化遺産として審議・決定が行われる見通しとなっています。
法隆寺国宝修理事業の一環として金堂および五重塔の模型を製作したことを契機に1960年から国の「模造事業」が始まり、1964年の東京五輪に併せて開催された「日本古美術展」にも日本建築の様式を伝えるものとして模型が出展されました。本展では、それらの模型に加え、原建物が国宝・重要文化財である模型を核として、これまで一般に公開されることのなかった貴重な建築模型などを一堂に集めて展示します。近世までの模型は、修理や復原の設計内容を検討するためであったり、国内で新たな様式を伝達するために製作されていました。近代の模型になると、万博など国外へ日本の建築文化を紹介するためや、意匠構造を理解するための教材であったり、修復によって得られた知見を記録、再現するために製作されるようになりました。
展示では、建築物の細部(柱や梁を組み上げ屋根を支える木組や建具など)や自然素材の特性(木材、漆喰、瓦などの風合い)を精巧に再現した1/10縮尺模型の展示をはじめ、木造建築を受け継ぐための伝統技術や工匠の技(檜皮・茅・瓦などの屋根葺き、左官、彩色、錺金具、建具、金箔など)についても紹介します。また、現在その維持が困難とされる伝承者養成・技能錬磨・原材料や用具の確保など、近年の取組みについても紹介します。
また本展は、「日本博」および「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』」の一環として開催します。
展覧会の特徴
〈古代から現代までの日本を代表する建物の模型や資料を一挙に公開〉
自然素材を活かす伝統技法と知恵が結集された「建築模型」や貴重な歴史資料である図面などを3つの会場でご覧いただくことで、日本人の暮らしや自然素材を活かした伝統建築の技と知恵が、今もなお受け継がれて、活かされていることを再認識していただけます。
〈建物内部の細部まで再現〉
東京国立博物館で展示する、近世までの建物の1/10模型には複数に分割できるものもあり、内側の細部まで鑑賞できます。室内の様子や天井裏などを含め、模型の内外に匠の技を発見できます。
〈ユネスコ無形文化遺産の認定を目指す「匠の技」を紹介〉
2018年にユネスコ無形文化遺産代表一覧記載への提案がなされ、2020年12月にユネスコ政府間委員会で審議・決定される見込みの「伝統建築工匠の技」(17件の国の選定保存技術)を、国立近現代建築資料館にて紹介します。
〈首里城正殿の模型を展示~首里城復興に向けて〉
2019年10月に首里城正殿は焼失しましたが、その1/10模型が沖縄県から出展され、東京国立博物館にて展示されます。この展示を通じて、首里城復興に思いをはせていただければ幸いです。