紡ぐプロジェクトの助成事業で修理を進めている重要文化財「東妙寺文書」について、巻物から1通ずつ文書に分けての修理が終わり、〔2024年〕2月に九州国立博物館(福岡県太宰府市)で修理報告が行われた。
所蔵する東妙寺(佐賀県吉野ヶ里町)の早田空順住職(52)や、寄託先の佐賀県立博物館の学芸員らが出席。修理を担当した「修理工房 宰匠」(福岡県筑紫野市)の担当者が、文書として1通ずつに分けて汚れを取り、欠失部分を補った修理工程を説明した。
同文書は、14世紀前半の後醍醐天皇による
早田住職は「高い技術や知識による修理を施していただきありがたい。より良い保管方法も決まり、まずはほっとしています」と語った。
(2024年4月7日付 読売新聞朝刊より)
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