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2026.8.21

【修理リポート】重要文化財「瑞巌寺本堂 墨絵の間障壁画」(宮城・瑞巌寺)- 400年前の襖絵原本 取り外し

本堂から外された障壁画(宮城県松島町で)

今年〔2026年〕度新たに助成対象となった文化財に関しても、修理に伴う作業が春からスタートした。

宮城県松島町の瑞巌寺ずいがんじでは5月、本堂(国宝)の「墨絵の間」から、すべてのふすまが取り外された。襖は、修理を担当する岡墨光堂の京都市内の工房に運び込まれた。

瑞巌寺本堂の襖は計211面が重要文化財に指定されている。1985年から順次、すべての襖の修理が行われた際、襖の復元模写が作られて本堂にはめ込まれたが、墨絵の間の襖だけは1622年当時の原本がはめられたままだった。今回、その復元模写を制作し、修理後の原本は収蔵庫で保管する予定だ。

墨絵の間の障壁画は「龍虎図」や「寒山拾得図」など22面。本堂の障壁画を手がけた3人の絵師のうち、落款などから吉備幸益きびのこうえきによるとされる。本紙各所に裂けやはがれが生じていることから、本格的な解体修理を行う。5年がかりで、汚れや古い補修紙などを除去し、下地の木枠も新調して仕立て直す。

瑞巌寺宝物課の堀野真澄課長(44)は「本堂は海から近く、寒暖、乾湿の差も激しい。文化財には厳しい環境の中で、400年を経てきた襖絵をしっかり後世に守り継ぎたい」と話した。

(2026年8月2日付 読売新聞朝刊より)

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