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2026.6.18

【修理リポート】国宝「八大童子立像」(和歌山・金剛峯寺蔵)- きれいに整い3体戻る

高野山霊宝館に並べられた(左から)矜羯羅、制多伽、清浄比丘の童子立像(和歌山県高野町で)=青山謙太郎撮影

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、国宝と重要文化財の修理が進んでいる。このうち、国宝1件、重要文化財2件について詳細をリポートする。

和歌山・高野山の金剛峯寺所蔵の国宝「八大童子立像」の修理が2025年春から進められている。8体すべての本格的な修理は半世紀ぶり。このうち矜羯羅こんがら制多伽せいたか清浄比丘しょうじょうびくの3体の修理が終わり、〔2026年〕4月3日に保管先の高野山霊宝館に戻された。入れ替わりで新たに恵光えこう恵喜えき烏倶婆誐うぐばが阿耨達あのくたの4体が搬出され、修理に入った。もう1体の指徳しとくはすでに修理を終えている。

八大童子立像は、金剛峯寺不動堂(国宝)の本尊である不動明王坐像(重要文化財)の従者。南北朝時代に制作された指徳と阿耨達を除き、鎌倉時代の運慶の作と伝わる。

3体は、奈良国立博物館(奈良市)の文化財保存修理所で約1年かけて、彩色部分の剥落はくらく止めなどが行われた。4体も同様に修理される。その後に、不動明王坐像の修理が行われる予定だ。

高野山霊宝館の大森照龍館長(65)は「戻ってきた3体はきれいに整った感じだ。4体もきれいになって帰って来てほしい」と話していた。

(2026年6月7日付 読売新聞東京本社朝刊より)

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