2021年度から5年計画で修理を進めている有志八幡講(和歌山県高野町)所蔵の国宝「阿弥陀
来迎図は3幅合わせて縦約2メートル、横約4メートルに及ぶ平安仏画の傑作。もともと比叡山にあったが、織田信長の比叡山焼き打ちを契機として16世紀に高野山に伝わったとされる。
4年間の修理で、解体、クリーニング、
高野山霊宝館の大森照龍館長(64)は「修理はまだ途中だが、久しぶりに見た来迎図は明るくきれいになった。阿弥陀如来の来迎が浮かび上がるようにしっかりと見え、感動した。来迎図を多くの人に見てもらえるように、修理後の公開の方法を検討したい」と話した。
(2025年4月6日付 読売新聞朝刊より)
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