文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の今年度の文化財修理助成事業で、対象となった大覚寺(京都市右京区)所蔵の国宝「
大覚寺の再興を始め、仏法の興隆に尽力した後宇多天皇が絹本に書写した空海の伝記で、文章は天皇が自ら選んだとされる。
経年の劣化により、全体に横折れが発生し、絹や墨が欠けた部分や亀裂が見られることから、修理では折れをなくし、絹のすぐ裏側にある
この日、収蔵庫から慎重に運び出し、修理作業施設の壁に掛けると、修理技術者らが傷み具合などを入念に確認した。大覚寺の岡村光真執行は「さらに1000年先まで残るよう、きれいにしていただけたら」と期待を寄せた。
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