文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、浄瑠璃寺(京都府木津川市)所蔵の国宝「
「木造阿弥陀如来坐像」は、浄瑠璃寺の本堂に並ぶ9体の仏像で、その中心に高さ2.2メートルの中尊が鎮座する。平安時代後期に作られたとされ、貴族たちの間で流行した浄土信仰の様子を今に伝える。
前回の修理から100年以上がたち、漆地に
昨年6月に始まった修理では、アクリル樹脂を使い、浮き上がった箇所を元に戻す作業などを実施。ぐらつきがみられた左の手首も固定した。
中尊は今年夏頃に本堂に搬入される予定で、2022年度に9体全ての修理が完了する。
(2021年3月19日読売新聞より掲載)
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