国宝「風神雷神図屏風」俵屋宗達筆(京都・建仁寺蔵)の高精細レプリカが、12月26日まで東京・港区立郷土歴史館で特別展示されている。政府の文化プログラム「日本博」の一環。
制作したのは、滋賀県信楽に工場を構える「大塚オーミ陶業」。国内外の名画を陶板で再現する取り組みを進めており、風神雷神図屏風も、国宝(二曲一双、各154.5×169.8センチ)の本紙が原寸大で作られている。「日本画の顔料の質感、金箔の箔足の雰囲気など、日本画における繊細なタッチを焼きもので忠実に再現することを追求」したという。
会場は昭和13年(1938年)、保健衛生に関する調査研究などのために国が設立した「公衆衛生院」の建物を改修した複合施設内にあり、陶板レプリカは旧講堂の講壇に展示されている。モダンな印象の建築と、江戸初期を代表する名画による、またとないコラボレーションだ。
書家・岡西佑奈さんによる作品の陶板も並ぶ。「和」「力」などの文字を新たに描いたといい、「長い歴史の中で育まれてきた日本人のあり方が、現代に生きる私たちに、そして私たちの住むこの地球に、どのような影響を与えているのか。そんなことを自分に問いかけながら描きました」とコメントしている。
港区指定文化財となっている旧公衆衛生院は、東大・安田講堂などを設計した内田
■陶板芸術で魅せる 日本の美■ 終了しました
会期:2021年12月3日(金)~12月26日(日) ※12月16日(木)休館
会場:港区立郷土歴史館(東京都港区白金台4-6-2「ゆかしの杜」内)4階旧講堂
開館時間:午前9時~午後5時(土曜は午後8時まで)
観覧無料
電話:03-6450-2107
※常設展の観覧料は一般300円、小・中・高校生100円。
文化庁、宮内庁、読売新聞社が官民連携で取り組む「紡ぐプロジェクト」紹介動画を会場の後方にあるモニターでご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください!
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