天台宗を日本に広めた最澄の没後1200年を記念し、京都国立博物館(京都市東山区)で4月12日~5月22日に開かれる特別展「最澄と天台宗のすべて」(読売新聞社など主催)の記者発表会が17日、同館であった。
総本山・延暦寺をはじめ、各地の寺院などが所蔵する名宝約130件を展示。内部に小さい仏像を納める京都・法界寺の重要文化財「薬師如来立像」(11世紀)は、3Dプリンターで複製した胎内仏と共に公開される。
法界寺の薬師如来立像は、細く切った金箔を貼る「
昨年10月にX線CTスキャンによる調査を実施したところ、小像は奥行きわずか6センチの
会場ではほかに、現存最古とされる最澄の肖像画で国宝の「聖徳太子及び天台高僧像 十幅のうち 最澄」(11世紀、兵庫・一乗寺蔵)なども披露される。
◇文化庁・宮内庁・読売新聞社が取り組む「紡ぐプロジェクト」の一環として開催します。
(2022年1月18日付 読売新聞朝刊より)
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/saicho2021-2022/
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