宮内庁三の丸尚蔵館の地方展開をシリーズで紹介する2回目は、10月9日から始まる宮崎展です。帝室技芸員・安田
「日向御聖蹟絵巻」は、1934年(昭和9年)の神武天皇御東遷記念二千六百年祭の際、県内各地を視察に訪れた秩父宮雍仁親王と勢津子妃に野田が随行して描いたスケッチをもとに制作した。3巻からなる。今回の展示が初公開となる。視察の記録写真のパネルも併せて展示する。
宮崎県立美術館の梅田一明学芸課長は「画家ならではの着目点や切り取り方、細やかな表現などに注目してほしい」と説明する。
洋画では、鹿児島県出身の和田英作「朝陽富士」が目を引く。梅田課長は「皇室の華やかな美術工芸品も見どころ。帝室技芸員の技を体感していただければ」と話している。
【会期】10月9日(土)~12月5日(日) 月曜、11月4日(木)、24日(水)休館
【会場】宮崎県立美術館(宮崎市船塚、0985・20・3792)
【主催】宮崎県教育委員会、宮崎県立美術館、宮内庁、文化庁
【特別協力】紡ぐプロジェクト、読売新聞社、MRT宮崎放送
(2021年9月11日読売新聞から)
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