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2022.9.19

昭和天皇ゆかりの屏風など見どころを解説…「皇室の美と広島」展

特別展「皇室の美と広島―宮内庁三の丸尚蔵館の名品から―」の講演会で、解説に聞き入る参加者ら

広島県立美術館(広島市中区)で開かれている特別展「皇室の美と広島―宮内庁三の丸尚蔵館の名品から―」の出展作品についての講演会が17日、同館で開かれ、参加した約100人が皇室ゆかりの名品について知識を深めた。

宮内庁の朝賀浩・長官官房参事官(59)が、特別展の注目作品の一つで、川合玉堂が昭和天皇即位の際に描いた「昭和度 悠紀ゆき地方ちほう風俗ふぞく歌屏風うたびょうぶ」について解説。作品には滋賀県の伊吹山や瀬田川などの四季の移ろいが色鮮やかに描かれていることや、天皇の即位儀礼に屏風が用いられてきた歴史を語った。

朝賀さんは「広島ゆかりの作品もあるので、特別展を通して三の丸尚蔵館の収蔵品について知ってもらいたい」と特別展の見所を紹介し、聴講した西区の会社員原紀夫さん(52)は「解説がわかりやすく、作品の見方が変わってくると思う」と話した。

(2022年9月18日付 読売新聞朝刊より)

出品作をもっと詳しく! 宮内庁三の丸尚蔵館研究員が解説します

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