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2022.9.17

広島ゆかりの作品も豊富に…「皇室の美と広島」展が開幕

昭和天皇即位に際して制作された「昭和度 悠紀地方風俗歌屏風」などが並ぶ

皇室に代々受け継がれてきた絵画や工芸品を紹介する特別展「皇室の美と広島―宮内庁三の丸尚蔵館の名品から―」(県立美術館、広島テレビなど主催、読売新聞社など特別協力)が16日、広島県立美術館(広島市中区)で開幕した。前期は10月10日まで、後期は10月12~30日。

皇室から国に寄贈された美術品を収める宮内庁の三の丸尚蔵館の収蔵品を中心に約80点を展示。目玉の一つが江戸期の絵師・伊藤若冲じゃくちゅうの「旭日きょくじつ鳳凰ほうおう」(前期のみ)で、極彩色と緻密ちみつな筆致で描写された鳳凰が目を引く。

日本画家・川合玉堂が昭和天皇即位に際して制作した屏風びょうぶ絵「昭和度 悠紀ゆき地方ちほう風俗ふぞく歌屏風うたびょうぶ」などもあり、広島市南区の天野直樹さん(61)は「広島で普段見る機会が少ない素晴らしい作品ばかり」と見入っていた。

主任学芸員の隅川明宏さん(38)は「広島ゆかりの作品も豊富なので、地域の人もぜひ見に来てほしい」と話している。

休館日は祝日を除く月曜と10月11日。午前9時~午後5時(金曜は7時まで)。問い合わせは同美術館(082・221・6246)。

(2022年9月17日付 読売新聞朝刊より)

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