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2023.2.6

「ポケモン×工芸展」で人間国宝、若手作家20人の作品を鑑賞 ― 金沢市の国立工芸館

〔小宮康義やすよしさん(染織・江戸小紋)、池田晃将てるまささん(漆芸・螺鈿らでん)、桝本佳子けいこさん(陶芸)、中川周士しゅうじさん(木竹工・木工芸)の〕4人 が作品を出品する展覧会が、来月〔2023年3月〕から開かれる。

桝本佳子《リザードン/信楽壷》
2022年 個人蔵
©2023 Pokemon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
撮影:斎城卓
池田晃将《未知文黒御影茶器》
2022年 個人蔵
©2023 Pokemon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
撮影:斎城卓
小宮康義《江戸小紋 着尺 「ゲンガー・ゴースト」》
2022年 個人蔵
©2023 Pokemon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
撮影:斎城卓

小宮康義さん、池田晃将さん、桝本佳子さんが出品するのが、「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」で、3月21日から国立工芸館(金沢市)で開催する。重要無形文化財保持者(人間国宝)から若手まで20人の作家が、多彩な工芸の技法、素材でポケモンをモチーフにした新作を披露する。

桝本さんは信楽の窯でリザードンの壺を作った。「信楽焼は炎の色。ほのおタイプのポケモンならぴったりだと思い、初挑戦した」という。

詳細は https://kogei.pokemon.co.jp/ で。

「跳躍するつくり手たち」展も

中川周士さんは、特別展「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」に出品する。〔2023年〕3月9日から京都市京セラ美術館(京都市左京区)で開かれる。

歴史と伝統を継承しつつ、「日常で使われるものを100年先につなぐために今何をすべきか」をテーマにした取り組みや、未来の生活のあり方を探る作品などが並ぶ。

監修の川上典李子さん(武蔵野美大客員教授)は「技法も表現も跳躍するような挑戦が続けられている。今のつくり手たちが先人のどんな作品に学んだのか、領域、時間などを超えて興味を広げ、未来の可能性を感じるきっかけになればうれしい」と話している。

展覧会ホームページ https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20230309-20230604

(2023年2月5日付 読売新聞朝刊より)

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