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2024.2.6

首里城復元、工芸品修理学ぶ ― 高校生「沖縄未来コンサバターズ」

復元が進む首里城正殿について説明を聞く

読売新聞社と沖縄ちゅら島財団が主催する「沖縄未来コンサバターズ」(清水建設協賛)が昨年〔2023年〕12月、那覇市などで開かれた。2019年に火災で焼失した首里城正殿の復元工事や被災した美術工芸品の修理の現状を学び、沖縄の豊かな文化や歴史の継承を目指す取り組み。伝統文化の振興を図る「Action!伝統文化」の一環で、首都圏と沖縄県の高校生15人が参加した。

参加者は、正殿の復元工事現場を訪ね、内閣府沖縄総合事務局と清水建設の担当者らから、首里城の内部構造や、復元に用いる資材の特徴、工程などについて説明を受けた。

被災した琉球漆器の修理に携わる技術者の土井菜々子さんからは、文化財修理は制作当時の姿に戻すのが目的ではなく、欠損なども含めて今の状態を保つことが原則だと説明を受け、「汚れは落としても歴史は落とさない」という姿勢を学んだ。

参加者の一人、沖縄県立首里高染織デザイン科1年の伊敷玲海さんは「工事の現場を間近で見学して、首里城復興への気持ちがより強まった。沖縄の伝統工芸の技法を学ぶのは貴重な経験だと、日々かみしめながら作品制作に取り組みたい」と振り返った。

部活動で首里城でのガイドを務めている沖縄・興南高2年の東内原輝空さんは「修学旅行生を案内する時、工事現場に入った時の経験や被災した美術工芸品について伝え、伝統文化や沖縄の魅力について広めたい」とした。

(2024年2月4日付 読売新聞朝刊より)

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