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2023.4.27

世界遺産・仁和寺で5月20日に「伝統工芸の日」開催 友禅の人間国宝・森口邦彦さんと仁和寺門跡・瀬川大秀師が宸殿で伝統文化を語る【参加者の募集は締め切りました】

対談が行われる仁和寺「宸殿」。ふすま絵や欄間なども美しい(別所隆弘撮影)

世界遺産・仁和寺(京都市右京区御室大内)で、5月20日に「伝統工芸の日」が開かれる。御殿の白書院しろしょいんで日本工芸会正会員の陶芸作家による作品が展示即売されるほか、日本画家・原在泉による美しいふすま絵でも知られる宸殿しんでんでは、重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)の森口邦彦さんと、第五十一世門跡の瀬川大秀師が、伝統文化の継承などをテーマに対談する。参加者を5月7日(日)まで募集している。【募集は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました】

仁和寺は888年創建で真言宗御室派の総本山。江戸期には、絵師に官位を授ける権利を持っていた。門前に野々村仁清が窯を開き「御室焼き(京焼)」が生み出され、尾形光琳・乾山らも居を構えており、優れた芸術・文化を育む場所でもあった。漆工品の最高峰のひとつとされる国宝「宝相華ほうそうげ蒔絵まきえ宝珠箱ほうじゅばこ」(平安時代)をはじめ、多くの貴重な美術工芸品も守り継いでいる。

仁和寺の正面に立つ仁王門(重要文化財)(仁和寺提供)
「白書院」では伝統工芸作品が展示販売される(仁和寺提供)

「伝統工芸の日」はこうした文化支援の一環で、今年初めて企画された。対談は、国の登録有形文化財で、近年は竜王戦の舞台としても知られる宸殿で午後2時から行われ、瀬川門跡が仁和寺と工芸の関わりについて紹介。京友禅染織家で、フランスのレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールも受章した森口さんと、伝統文化の魅力や継承の課題などについて意見を交わす。

友禅着物 白地位相割付文「実り」
森口邦彦さん 撮影:竹中稔彦

宸殿での対談を特別観覧…申し込みは締め切りました

対談は5月20日(土)午後2時~3時で、1時30分受付開始。観覧希望者30人を募集している。参加は無料で、拝観料800円が必要(高校生以下は無料)。車いすでの拝観も可能(障がい者手帳提示で拝観料無料。付き添い者は拝観料が必要)。申し込みは7日までに、以下の応募フォームから。応募者多数の場合は抽選。※都合により、イベントは中止になる場合や内容が変更になる場合もあります。

参加者には仁和寺第五十一世門跡・瀬川大秀師による御詠歌の色紙とオリジナル靴袋(いずれも非売品)をプレゼントします

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