国立劇場(東京・半蔵門)では、パソコンやスマートフォンで劇場ツアーを楽しめる「国立劇場VR」を公開している。舞台上から客席がどのように見えるのか、好きなアングルから役者の目線を体感できるほか、普段は入ることのできない楽屋や花道までの通路なども注目だ。
国立劇場ではこれまで、実際に劇場内を巡る「バックステージツアー」を開催していたが、コロナ禍で長く実施できない状況が続いている。そこで、「劇場に足を運んだときの臨場感、ワクワク感を少しでも味わってもらえたら」と、一般社団法人「VR革新機構」の協力で企画したという。
VRでは、例えば、観劇に訪れたときのように、大劇場の正面玄関からロビーに入り、客席内の様子を見ることもできる。チケットを買ったら、自分の席のあたりから舞台や花道がどのように見えるのか調べておくのも便利そうだ。
また、見どころは何と言っても普段入れない場所の数々。地下の通路は、「すっぽん」(花道の舞台に近い「
国立劇場の担当者は「舞台上からの客席を眺めると、意外にお客さまとの距離が近いことがわかります。また、左右のスペースや奥行きも感じていただければ。そのスペースがあるので、見応えのある舞台転換ができるんですよ」と説明している。
今後も動画などを追加し、さらに充実していく方針という。「国立劇場VR」はこちらから→ https://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/vr.html
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