京都市の漆芸家・浅井康宏さん(40)の作品「蒔絵螺鈿香炉~西香~」が、イタリアのワイナリー「MASI(マァジ)」が販売するワインのラベルのデザインに採用された。
マァジ社は1772年創業。2013年から2年に1度「コスタセラ・コンテンポラリー・アート」として現代アーティストを起用している。日本人が選ばれたのは初めて。精巧な螺鈿作品は、今秋、大英博物館にも作品が収蔵された。
浅井さんは「ワインも漆芸も、伝統の技と現代的な感覚で作られる共通点がある。世界各地で楽しんでもらえたらうれしい」と喜びを語った。
(2023年12月3日付 読売新聞朝刊より)