伝統工芸作家の器を実際に使って食事を楽しめる「工藝ダイニング2024」と、坂東玉三郎さんの特別舞踊公演が〔2024年〕11月9~12日にMOA美術館(静岡県熱海市)で開かれる。
食事の前には一線で活躍する作家によるトークも予定されている。9日は金工作家で前文化庁長官の宮田亮平さん、10日は漆芸家で蒔絵の人間国宝の室瀬和美さん、11日は陶芸家で色絵磁器の人間国宝、十四代今泉今右衛門さん、12日は金工作家で鍛金の人間国宝、大角幸枝さんが、それぞれ自身の作品や日本の工芸の魅力などについて語る。
玉三郎さんの特別公演は「残月」と「高尾」を上演。同館では11月1日から展覧会「光琳 国宝『紅白梅図屏風』×重文『風神雷神図屏風』」が始まるため、39年ぶりに並ぶ両作をはじめ、琳派の名品も鑑賞できる。
工藝ダイニングは、政府が観光と文化芸術の振興を目指す「日本博2.0」の一環として開催している。
(2024年9月7日付 読売新聞朝刊より)