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2022.11.7

陶芸、漆芸 … 至高の品ずらり
ホモ・ファーベル展

静岡県熱海市・MOA美術館

企画展「HOMO FABER, 12 Stone Garden 深澤直人と12人の人間国宝」(主催=MOA美術館、ミケランジェロ財団、日本工芸会、後援=読売新聞社)が静岡県熱海市のMOA美術館で開かれている=写真=。

ホモ・ファーベル展では12人の重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸や漆芸など伝統工芸の作品28点を、12月11日まで公開している。デザイナーの深澤直人さんが設計した静かな空間で、室瀬和美さん(蒔絵まきえ)や十四代今泉今右衛門さん(色絵磁器)、藤沼昇さん(竹工芸)らの繊細な表現を堪能できる。

室瀬さんの蒔絵螺鈿らでんハープ「西遊」は西洋と東洋との文化交流をテーマに、イタリア・サルヴィー社製のハープに葡萄唐草紋様を表した。光で螺鈿が宝石のように輝く。藤沼さんの根曲竹花かご春潮しゅんちょう」は鳴門海峡の渦潮のエネルギーを表象している。

室瀬和美さん作「西遊」の前で(左から)内田篤呉MOA美術館館長、アルベルト・カバッリ・ミケランジェロ財団事務局長、深澤直人プロダクトデザイナー(静岡県熱海市で)

写真家の川内倫子さんが各地の人間国宝の工房を訪れて制作する様子を撮影した映像も公開している。

同展はイタリアのベネチアで今春開かれ、大きな反響を呼んだ展覧会の帰国展。

(2022年11月6日付 読売新聞朝刊より)

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