平安時代から伝わる仏画の最高傑作とされる国宝「普賢菩薩像」の修理が終わり、〔2023年4月〕11日、東京国立博物館(東京・上野公園)の国宝室で一般公開が始まった=写真、青山謙太郎撮影=。5月7日まで。
修理は約100年ぶり。「普賢菩薩像」は戦後施行された文化財保護法で初めて国宝に指定された美術品の一つで、同館が所蔵する。前回修理から年月が経過し、下地の絹の欠損や絵の具の
同館の沖松健次郎研究員は、「制作当初のオリジナル部分がより見えやすくなるように修理を行った。尊像の背景の二つの円(光背)や、額付近から伸びる金色の放射光など、細部に注目してほしい」と話している。
(2023年4月12日付 読売新聞朝刊より)
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