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2020.10.24

「第72回正倉院展」が開幕 天平文化象徴する逸品そろう

開幕した正倉院展の会場で「花氈」に見入る人たち

天平文化を象徴する逸品がそろう「第72回正倉院展」(主催・奈良国立博物館、特別協力・読売新聞社)が24日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。今回は新型コロナウイルス対策として、事前予約が必要な日時指定入場制とし、1時間ごとの来館者を約260人に限定。マスクを着用して開館を待った人たちは検温や手の消毒をして会場に入り、至宝の数々を堪能した。

会場では、大きな花柄が目を引くフェルトの敷物「花氈かせん」、ヤコウガイや琥珀こはくを使って花や鳥獣をデザインした白銅製の鏡「平螺鈿背円鏡へいらでんはいのえんきょう」など59件(初出展4件)を展示。

疫病が流行した奈良時代、光明皇后が東大寺の大仏に献納した薬も並び、病苦と闘った天平人の姿を伝えている。

11月9日まで。会期中無休。当日券の販売はなく、事前予約の日時指定券はほぼ完売している。

【オンライン鑑賞会】おうちで正倉院展の感動を…動画を配信中

読売新聞オンライン(https://www.yomiuri.co.jp/shosoin/)では11月30日まで、館内で展示されている宝物を紹介した動画を配信する。

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