東京国立博物館、京都国立博物館などは2日、特別展「東福寺」(読売新聞社など主催)を来年開催すると発表した。
禅宗寺院「最後の大物」 初の大規模展覧会で全貌が明らかに
東福寺(京都市)は鎌倉時代に建立された臨済宗東福寺派の大本山。塔頭を含め国宝と重要文化財計105件を所蔵し、新緑と紅葉の名所として知られる。禅宗文化を象徴する同寺の名品をまとめて鑑賞できる展覧会は初めてとなる。
「画聖」と称される吉山明兆筆の重文「五百羅漢図」の現存する47幅を14年間にわたる修理後、初めて披露する(会期中に展示替えあり)。巨大伽藍と呼ばれた全景を詳細に描いた重文「東福寺伽藍図」、本尊の脇を固める重文「阿難・迦葉立像」、明治期の火災で焼け残った旧本尊の左手「仏手」なども見どころだ。
会期は、東京展が3月7日~5月7日で、「紡ぐプロジェクト」の一環となる。京都展は10月7日~12月3日。
(2022年11月3日付 読売新聞朝刊より)
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