日本の伝統建築の特色と特別展「日本のたてもの」について、日本建築史が専門の藤井恵介・東京大学名誉教授(日本建築史)に聞いた。
石材を多用する欧州などと比べて、日本の建築の特徴は木を使うこと。自然素材の中でも加工性に優れ、強度が高いヒノキやスギが重宝されてきた。
こうした木材を組み上げる伝統技法として、木組みなどの大工技術や、ヒノキの樹皮を重ねて屋根をふく
今回の特別展では、日本中のあらゆる時代の建築物が一堂に会し、日本人がどんな建物を作ってきたかのアウトラインが分かる。自然素材を活用する伝統的な技と知恵を、模型を通じて鑑賞してほしい。(談)
(2020年12月6日付読売新聞より掲載)
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