天台宗を日本に広めた最澄の1200年大遠忌を記念し、東京国立博物館(東京・上野)は4月15日、特別展「最澄と天台宗のすべて」(天台宗、比叡山延暦寺、読売新聞社、文化庁など主催)を10月12日から11月21日まで開催すると発表した。天台宗の総本山・延暦寺をはじめ、各地の寺院が守り伝えてきた秘仏や仏画などを紹介する。
同展は、九州国立博物館(福岡県太宰府市、2022年2月8日~3月21日)、京都国立博物館(京都市、同4月12日~5月22日)にも巡回する。
国宝「聖徳太子及び天台高僧像 十幅のうち 最澄」(平安時代、兵庫・一乗寺蔵)は、現存する最も古い最澄の肖像画とされ、腹の前で両手を組み、瞑想する姿が描かれている。東京会場は11月7日まで展示し、京都会場でも披露される予定だ。
文化庁・宮内庁・読売新聞社が取り組む「紡ぐプロジェクト」の一環として開催します。
(2021年4月16日読売新聞朝刊より掲載)
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