国立文化財機構・文化財活用センターは7月1、2の両日、東京・上野の東京国立博物館で、国宝「
花下遊楽図屏風は、満開の桜の下で花見を楽しむ人々の姿を描いた作品。向かって右側(右隻)に、桜の下で貴婦人を中心とする酒宴のさまを、左側(左隻)には、
踊る人々が着ているのは、「かぶき踊り」の流行を受けた当時最新のファッション。樹木や岩などは水墨を中心に落ち着いた表現であるのに対し、人々は金泥を用いてきらびやかに描かれた衣装を身に着けている。
今回の展示では、キヤノンが展開する「
屏風の原本は17世紀はじめ頃、およそ400年前に描かれた貴重な作品だが、1923年(大正12年)の関東大震災の際に右隻の中央部分が失われた。今回、展示される高精細複製品は、消失前の姿を写した明治時代のガラス乾板の画像から失われた部分を復元したもので、今回が初公開となる。
公開は7月1日午後1時~4時と、2日午前11時~午後4時の2日間、東京国立博物館の表慶館で。参加は無料だが、事前予約が必要。詳細は予約サイト(https://reserva.be/cpcpnich)で。
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