外側に萼のハードな形状内に花のもつソフトな形状を表現し三重に構成した、すき間の美しさを他の素材に無い竹独特のバネを使い制作してみました。竹は、当地に産する眞竹をつかっています。
生野徳三(1942- ) Shōno Tokuzō
大分県生まれ。1964年武蔵野美術大学彫刻科を卒業し、父・生野祥雲斎に師事した。日展を主体に活動し、1998年特選受賞、日本新工芸展でも受賞を重ねた。真竹の表皮の美しい白さを生かし、幅広の竹ヒゴを束ね展開して波濤のうねりや花の姿をモチーフに大きな造形とする制作を手掛けている。《白竹の籠 花萼》は、真竹のヒゴの白さと強靭な伸びやかさを十分に活かして、固い愕を内側から押し開く花の優美さを表現している。大分県大分市在住。
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