花の命を受け入れる器として、大地の一片を斬り取るように「花冠」シリーズを始めた。令和二年に十三代 休雪を襲名し、まさに新雪を頂いた山の嶺を仰ぎ見るが如く、作家として、作品としてのさらなる高みを目指し「雪嶺」を作った。時に険しく華麗で、時に厳しくおおらかな山。生彩に満ちた草花の咲く、峙立する山。そのような場を分かち合うことが出来たら幸いです。
三輪 休雪(1951- )Miwa Kyūsetsu
山口県生まれ。1975年アメリカに留学し、サンフランシスコ・アート・インスティテュートで学んだ。帰国して後、重要無形文化財「萩焼」保持者の父・三輪壽雪(十一代休雪)のもとで陶芸活動を始めた。個展を主に企画展への招待出品等を国内外で精力的に展開し、現代美術を指向した立体造形の制作で現代陶芸を代表する旗手となった。また自家の萩焼白釉と大胆な造形観念と手法による創作を企図して、独自の茶陶の境地を築いている。2006年度日本陶磁協会賞受賞。2019年十三代休雪を襲名。山口県萩市在住。
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