国立劇場(東京・半蔵門)で初春歌舞伎公演「通し狂言『南総里見八犬伝』」が上演されている。
原作は江戸後期に活躍した曲亭馬琴による伝奇小説で、98巻106冊に及ぶ長編。房総の大名を助けるため、数奇な因縁で結ばれた「八犬士」が活躍する物語で、歌舞伎の作品としては天保5年(1834年)以来繰り返し舞台化されている。国立劇場での上演は7年ぶり5度目。
初春らしく、尾上菊五郎さんはじめ人気役者が勢ぞろいしており、菊五郎さんは「お正月の国立劇場の舞台を面白く創り上げて、お客様がまた歌舞伎をみたいな、という気持ちになっていただけるような作品にしたい」と抱負を述べた。
尾上菊之助さんは「八犬士が大切にしている心を感じていただき、コロナ禍の中でも明るい希望を持っていただければ。私も“コロナ滅殺”という思いを込めて役を勤めたい」と話した。
公演は27日まで(20日は休演)。1等席1万2000円、2等席8000円、3等席3500円など。問い合わせは、国立劇場チケットセンター(0570・07・9900)。
公式サイトはこちら https://www.ntj.jac.go.jp/sp/schedule/kokuritsu_l/2021/42210327.html
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