中国・北宋の皇帝太宗が編さんを命じた百科事典「太平御覧」のうち、東福寺(京都市東山区)に伝わるものは欠本がなく、目録3冊と合わせ全103冊が国宝に指定されている。寺では、2023年度から順に修理を進めている。24年度以降は紡ぐプロジェクトの助成対象となり、25年度は9冊の修理が完了した。
太平御覧はもともと印刷された面を内側に折って綴じていたが、後に印刷面を外側にして折る綴じ方に仕立て直されたことが分かっている。修理では、仕立て直された際にはがれてしまった部分を元の場所に戻せたという。ページがずれていた箇所も修正した。東福寺宝物殿管理室の永井圓洲室長(47)は「これからも着実に修理を進め、大切に守っていきたい」と話していた。
(2026年7月5日付 読売新聞朝刊より)