日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2026.1.19

能登工芸支援 三越本店で1月21日から - 輪島塗、珠洲焼の販売 蒔絵実演も

出品される輪島塗

能登半島地震で被害を受けた伝統工芸の復興支援イベント「再生と創造 ~未来へつなぐ能登の伝統文化~」が〔2026年1月〕21日から2月3日まで、東京・日本橋三越本店の本館1階中央ホールで行われる。約1年前に同所で開かれた展示販売イベントの第2弾で、会期が昨年より1週間延び、蒔絵の技術の披露など新たなイベントも加わる。

5階まで吹き抜けとなる中央ホールは、世界の高級ブランドなどが企画展示を行う同店の象徴的なエリア。昨年、そこで初めて能登の復興イベントが実現したのは、石川県輪島市出身の漆芸家、古込和孝さん(48)と同店が築いてきた信頼関係、同店の企画担当者の熱意によるものだ。古込さんの呼びかけで地震後に結成された有志グループ「輪島の未来のために」の所属メンバーらが売り場に立った。

古込さんの沈金組盃
箱瀬淳一さんの作品

今回も同グループを始めとする輪島塗の17工房や、同県珠洲市の珠洲焼の5工房、七尾市の七尾和ろうそく「高澤ろうそく」が出展し、震災後に制作された新作を中心に販売する。

来場者に能登の現状と課題を理解してもらおうと、輪島塗の若手人材の養成に向けた官・民・産地共同プロジェクトや輪島港の復旧、能登の祭りの再開など、復興に向けた取り組みを紹介するボードも展示する。

1月24日午後2時には、京都・清水寺の森清範貫主による復興への思いを込めた漢字一文字の揮毫きごうと講話も予定されている。昨年は、三越の名古屋栄店と日本橋三越で、「共」と「生」の一字ずつが揮毫された。今年は日本橋で「繁」、名古屋で「栄」を足して「共生繁栄」の四文字熟語にするという。イベントは、名古屋栄店には2月18~24日に巡回する。

また、1月25日午後2時からは、元宝塚月組組長の越乃リュウさんと古込さんのトークセッションが行われる。ほかにも、昨年好評だった「和太鼓虎之介」の演奏もあり、今年は水産加工物販売も予定されている。

古込さんは、「今回は昨年よりブラッシュアップされた企画です。石川県職員も能登の現状を知っていただくためブースを出します。少しずつですが、着実に進んでいる能登の未来のためにご来場いただければ幸いです」と話している。

昨年のイベントの様子

(2026年1月11日付 読売新聞朝刊より)

Share

0%

関連記事