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日本テレビの人気番組「笑点」。現在の国立演芸場では最初で最後の収録となった ©NTV

2023.8.14

【笑ってお別れ 国立演芸場】笑い、にぎわい 次の世代へ /「笑点」 最初で最後の収録

日本テレビの人気番組「笑点」を収録した国立演芸場(東京都千代田区)は、ふだん以上に大きな笑いと華やかなにぎわいに包まれた。2029年以降となる新国立演芸場開場まで、いったん閉場するとはいえ引き続き演芸人気を支え、次の世代育成をになう役割は変わらない。笑点の出演者も国立演芸場への出演を目指し、その舞台で芸を磨いてきた人ばかりだ。舞台をにぎわせてきた落語家をはじめ演芸家、支えた裏方、スタッフに惜別の思いと新しい演芸場への期待を聞いた。

開場記念式典の看板を見上げる五代目柳家小さん。第1回特別企画公演「日本の寄席芸」初日にトリで出演した(1979年3月)
国立演芸場は44年間にわたり演芸界を支えてきた。10月の特別企画公演でいったん閉場し、国立劇場とともに2029年以降新たなスタートを切る
「笑点」司会 春風亭昇太さん

設立働きかけ 柳昇師匠の尽力

◇「笑点」×国立演芸場(日本テレビ系日曜午後5時半~)

収録を終えた司会の春風亭昇太さん(63)は「師匠の春風亭柳昇が設立促進委員長として色々な所にお願いをしに行って、国立演芸場が建った。ここに来ると師匠のことをいつも頭に浮かべていました。新しい演芸場ができるのはうれしいことで、(新演芸場でも)師匠を頭に浮かべながら落語をやりたい」と感慨を語った。

国立演芸場で収録を終えた笑点メンバー。(前列右から)三遊亭小遊三さん、林家木久扇さん、三遊亭好楽さん、(後列右から)桂宮治さん、林家たい平さん、春風亭昇太さん、春風亭一之輔さん、山田隆夫さん=〔2023年〕7月25日、青木久雄撮影

国立演芸場収録回〔放送〕 〔2023年 8月〕13、20日

放送は、〔2023年〕8月13日、20日の2週にわたり、大喜利コーナーでは、国立演芸場にまつわる問題も出題される。演芸コーナーの出演は、13日が音曲の桂小すみさん、20日が音まねのこばやしけん太さん。

(2023年8月6日付 読売新聞朝刊より)

・13日放送分の「OAまとめ」は日本テレビ「笑点」公式サイト

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