文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」は11月25日、2022年度に実施する修理助成事業の対象に、国宝「扇面法華経」(大阪・四天王寺蔵)など6件を決めた。有識者でつくる選考委員会が公募の中から選定した。
平安時代後期の「扇面法華経」は、美しく装飾された扇形の冊子に、やまと絵で貴族や庶民の多彩な風俗が描かれ、法華経などが写経されている。雲母や絵の具、墨の剥離を止める処置を施す。
以下、国宝「絵因果経」(京都・上品蓮台寺蔵)、重要文化財「山水図襖(長谷川等伯筆)」(京都・隣華院蔵)、同「毘沙門天立像」(京都・乙訓寺蔵)、同「長命寺文書」(滋賀・長命寺蔵)、同「東妙寺文書」(佐賀・東妙寺蔵)の、全部で国宝2件、重要文化財4件が選ばれた。
新たに選ばれた6件の詳細は後日、読売新聞で紹介する。
(2021年11月26日読売新聞から)