2020.2.18

2020年度の修理助成事業が決定 国宝「木造阿弥陀如来坐像」、伝上杉謙信所用の着物など7件

文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」は17日、日本美術の特別展収益などを基にした2020年度の修理助成事業として、浄土教信仰を伝える平安時代の貴重な仏像である国宝「木造阿弥陀如来坐像あみだにょらいざぞう」(九体阿弥陀、京都・浄瑠璃寺蔵)など7件を選定した。

国宝「木造阿弥陀如来坐像」(九体阿弥陀)のうち中尊 平安時代 京都・浄瑠璃寺蔵

公募の中から有識者の選考委員会で決めたもので、詳細は後日、読売新聞で紹介する。委員長の根立研介・京都大教授(日本彫刻史)は「修理の緊急性が高いものが多く、早急な助成は意義がある」と話した。

浄瑠璃寺にある九体の阿弥陀像のうち、20年度の助成対象は一番大きな中尊。優美な造形の表面から剥離はくりしている金箔きんぱくなどを修理する。戦国武将の上杉謙信、景勝所用と伝わる山形・上杉神社の重要文化財「服飾類」なども選ばれた。

重要文化財「服飾類(伝上杉謙信、上杉景勝所用)」より「金銀欄緞子等縫合胴服」 山形・上杉神社蔵 

修理助成事業が始まった19年度は、国宝「普賢菩薩ふげんぼさつ像」(東京国立博物館蔵)など8件が対象となった。

(2020年2月18日付読売新聞朝刊より掲載)

2020年度の修理助成事業対象の文化財は、読売新聞とこのサイトで後日、詳しくお知らせします。

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