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2025.6.4

運慶作国宝「弥勒如来坐像」(奈良・興福寺蔵) 修理終え公開へ — 特別展9月開幕

法相宗大本山・興福寺(奈良市)の国宝「弥勒如来坐像ざぞう」の修理後初公開となる特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」(読売新聞社など主催)の報道発表会が〔2025年6月〕2日、東京・上野公園の東京国立博物館で開かれた。同像は同寺北円堂の本尊で、同展では、鎌倉時代の仏師、運慶晩年の傑作などが並んだ往時の同堂内部の再現を試みる。

特別展「運慶」の報道発表会に出席した俳優の高橋一生さん(2日、東京・上野公園の東京国立博物館で)

発表会には、同展広報大使を務める俳優の高橋一生さん(44)が出席し、「空間ごとデザインしていた運慶のセンスを見てみたい」などとPRした。

同展は9月9日~11月30日、同館で開催する。約60年ぶりに寺外での公開となる同像に加え、両脇に立つ無著むじゃく世親菩薩せしんぼさつ立像や、北円堂が鎌倉時代に再建された際に安置されていた可能性の高い四天王像(現在は中金堂に安置)といった、いずれも運慶一門が手がけた国宝6体も展示される。

(2025年6月3日付 読売新聞朝刊より)

「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」 公式サイト

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