日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイト

2023.9.17

首里城支える屋台骨 柱を建てる作業がスタート…正殿復元本格化へ

素屋根の中で始まった首里城正殿の骨組みとなる柱を建てる作業(4日午前、那覇市で)=浦上太介撮影

2019年10月の火災で焼失した首里城正殿(那覇市)の復元工事現場で9月4日、正殿の骨組みとなる柱を建てる作業が始まり、報道陣に公開された。今後、復元工事が本格化し、26年秋の完成を目指す。

工事は、風雨を避けて作業するために造られた仮設の建物「素屋根すやね」内で実施。この日は、奈良県産ヒノキで造られた1本目の柱(長さ約7・2メートル、直径約0・4メートル、重さ約500キロ)をクレーンを使って建てる作業などが行われた。正殿1階中央部の玉座周辺に位置する柱だという。

今年末までには、柱とはり計513本で構成する正殿の骨組みができあがる予定だ。

工事を担当する清水建設の現場責任者、川上広行さん(62)は「気を抜かず、緊張感を持って作業を進めていきたい」と話した。

火災では、正殿のほかに北殿、南殿など7棟が全焼。奉神門ほうしんもんなど2棟も一部焼損した。

(2023年9月5日付 読売新聞朝刊より)

Share

0%

関連記事