地域の文化や暮らしに根ざした郷土芸能を紹介する「第72回全国民俗芸能大会」〔2025年11月〕22日、東京・外苑前の日本青年館ホールで開かれる。一般財団法人日本青年館と全国民俗芸能保存振興市町村連盟の共催。今回は愛媛、埼玉、福島、静岡4県に伝わる踊りや歌が一堂に会する。
大会のルーツは100年前の1925年に開催された、日本青年館ホールのこけら落とし公演「郷土舞踊と民謡の会」。民俗学者の柳田国男らが企画運営し、地域の芸能を東京で鑑賞できる機会として36年まで続いた。戦中戦後の中断を経て50年に文部省芸術祭の主催公演「第1回全国郷土芸能大会」が開催され、現在の「全国民俗芸能大会」へと伝統をつないでいる。
大会は本公演と特別公演の2部構成で、本公演には四つの保存会が出演する。愛媛県宇和島市からは、立間鹿の子保存会。同市にある八幡神社の秋祭り・吉田

埼玉県久喜市の

福島県浪江町の南津島郷土芸術保存会が踊るのは、五穀

静岡県西伊豆町からは、

同大会の担当者は「この舞台で上演し、みなさんにご覧いただくことが、各地で芸能に携わる方々の励みになっている。地元で演じているそのままの踊りや歌を、風景なども想像しながら堪能していただきたい」と話している。
本公演は午後1時開演。人形三番叟について解説、実演する特別公演も(同5時半開演)。入場料は前売り1500円で、電子チケットサイト「TEKET」で購入できる。当日券(2000円)は正午からホール受付で販売。問い合わせは、日本青年館公益事業部(03・6452・9012)へ。
(2025年11月2日付 読売新聞朝刊より)
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