「KOGEI Art Fair Kanazawa」が2023年12月1~3日、金沢市のホテル「ハイアットセントリック金沢」で開かれた。
国内唯一の工芸に特化したアートフェア(美術見本市)として17年から、伝統文化が息づく同市で実施されている。今回は過去最大規模となる国内外約40のギャラリーが一堂に会し、約200人の作家の作品が展示販売された。
気鋭のアーティストを輩出してきた東京・六本木の「小山登美夫ギャラリー」や、焼き物にこだわる岐阜県の「多治見市文化工房ギャラリーヴォイス」といった著名ギャラリーも参加。伊藤慶二、桑田卓郎、奈良祐希といった人気作家も出品し、ロエベとのコラボレーション(共同事業)が発表された陶芸ユニット「スナ・フジタ」の作品は抽選販売という形式が取られ、注目を集めていた。
ホテルの3フロアの客室などを使い、暮らしに近い環境の中で作品を展示=写真=。国立工芸館が所有する茶道具を使用する茶会や、ギャラリーの代表や20代の気鋭の作家によるトークショーも開かれた。トークショーの一部はユーチューブで公開されている。
(2024年1月24日付 読売新聞朝刊より)
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