2021.11.5

最澄ゆかりの古文書展示~紡ぐプロジェクトで修理の「道邃和尚伝道文」

展示が始まった「道邃和尚伝道文」を鑑賞する来場者(東京国立博物館で)

特別展「最澄と天台宗のすべて」(東京国立博物館)で11月2日から、重要文化財「道邃どうずい和尚かしょう伝道文でんどうもん」(平安時代)の展示が始まった。

伝道文は、中国・唐で天台宗を学んだ伝教でんぎょう大師・最澄が、中国の高僧・道邃から授かったとされる。最澄が中国の正統な教えを受け継いだことを示す貴重な古文書だが、折り畳まれていた時間が長かったとみられ、シワなどによる傷みが激しかった。

文化庁、宮内庁、読売新聞社が推進する「紡ぐプロジェクト」の助成で2019年度に修理し、墨書が美しく見えるようになった。

修理後は比叡山延暦寺(大津市)に戻っていたが、寺外で公開されるのは今回が初。初めて伝道文を見たという東京都台東区の主婦、蒲生静江さん(77)は「貴重な文化財を修復して受け継いでいく取り組みに感動した。次世代を担う子どもたちにも、実物を見て日本文化の素晴らしさを知ってもらいたい」と話していた。

11/2~7の6日間限定で「聖徳太子及び天台高僧像」(兵庫・一乗寺蔵)全十幅の同時公開も始まった(東京国立博物館で)

特別展は11月21日まで。伝道文は京都国立博物館でも、2022年4月12日~5月1日に展示を予定している。

(2021年11月3日読売新聞から)

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【修理リポート】比叡山延暦寺の伝道文 本紙裏に写経見つかる | 紡ぐプロジェクト (yomiuri.co.jp)

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