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2025.11.27

受賞したZ世代工芸家が講演 — シチズンの支援プロジェクト

陶器と時計の部品で作ったハーバリウムボールペン

シチズンの「Z世代 KOGEI ARTIST 応援プロジェクト」で初の受賞者となった陶芸家の金田萌永さん(27)と染色家の石井佑宇馬さん(24)が今月上旬、東京・田無の「シチズンミュージアム」で、講演会とワークショップを行った。2人の技法を紹介し、それを応用した小物作りを楽しむという企画だ。

金田さんの回では、色を付けた土を組み合わせる陶芸の伝統技法「練込ねりこみ」の歴史や制作過程が、映像付きで詳しく解説された。

制作は、まず色土作りから。青を6段階ほどの濃度で作り分け、その後「模様パーツ作り」となる。金田さんは「小さい模様を組み合わせて大きな模様を作るのですが、隙間を埋めていかないと、焼くと壊れてしまう」と苦労を語った。

その後、「陶器と時計パーツのハーバリウムボールペン作り」が行われた。ボールペンの胴体部分に、金田さんが作った小さな陶器パーツと、シチズンの時計の精密な部品を入れ、オイルを注ぐと、パーツが幻想的に浮遊した。参加者は、ピンセットを使った繊細な作業を通して、陶芸作家や時計職人の魂に触れていた。

(2025年10月22日 読売新聞朝刊より)

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