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2024.7.16

陶製「フシギバナ」現る! 熱海で「ポケモン×工芸展」

人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する「ポケモン」をテーマにした企画展「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」(読売新聞社など協力)が〔2024年7月〕6日、〔静岡県〕熱海市のMOA美術館で開幕した。人間国宝から若手まで20人のアーティストが、陶芸や金工、染織などの作品約80点を出展。初日から、大勢の家族連れなどでにぎわった。

同展は昨年〔2023年〕3~6月に金沢市の国立工芸館で初開催され、9万5000人が来場した。米・ロサンゼルスや滋賀県守山市でも、巡回展が開かれ、話題を集めた。

会場では、動き出しそうな陶製の「フシギバナ」や、細密な木工の「アゲハント」などが来場者を魅了した。来月3日には、いずれも出展者の沖縄伝統衣装「琉球紅型」の城間栄市さんと、陶芸の葉山有樹さんのトークイベントが行われる。

京都市の大学院生、茂木大和さん(28)は「ポケモンとの共通点となり得る部分を掛け合わせて、広い世代が感動できる工芸作品になっている」と話した。

9月9日までの午前9時半~午後4時半。木曜休館で8月1、8、15日は開館。当日券は一般1760円、高校大学生1100円、65歳以上1540円。優先入場できる日時指定券など前売り券のネット販売もある。問い合わせは0557・84・2511。

(2024年7月7日付 読売新聞朝刊より)

写真=陶製のフシギバナに見入る来場者(6日、熱海市で)

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