東京国立博物館で10月12日から始まる特別展「最澄と天台宗のすべて」(天台宗、比叡山延暦寺、文化庁、読売新聞社など主催)を前に、大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で9月1日、天皇陛下による封印(勅封)を解き、唐櫃に収められた宝物を点検する「御開封之儀」が営まれた。
唐櫃には特別展に出品される国宝「光定戒牒」など宝物6点が収められており、森川宏映・天台座主(95)らが読経した後、天皇陛下の代理の前で僧侶が封を解き、慎重に取り出した。
光定戒牒は、最澄(822年没)の弟子・光定が受戒した証明書として、嵯峨天皇が823年にしたためた貴重な真筆で知られる。
特別展は最澄1200年大遠忌を記念したもので、東京国立博物館で11月21日まで開催される。その後、九州(2022年2月8日~3月21日)、京都(同4月12日~5月22日)の各国立博物館でも開かれる。
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(2021年9月2日付読売新聞朝刊から掲載)
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