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2026.7.16

【修理リポート】国宝「地蔵菩薩立像」(京都・大報恩寺蔵)- 鎌倉期 慶派の息吹 東京国立博物館で展示へ

ふっくらと張りのある頬が特徴的な地蔵菩薩立像

文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」の文化財修理助成事業で、大報恩寺(京都市上京区)所蔵の国宝「地蔵菩薩ぼさつ立像」の1年間にわたる修理が終わった。東京国立博物館(東京・上野公園)で〔2026年7月〕14日から始まる特別展「空海と真言の名宝」に出陳される。

像は高さ約1・6メートル。針葉樹材の一木割りぎ造りで、像を造る途中でいったん二つに割り離し、内部をくりぬいて再び接合する技法が用いられている。

寺に戻った地蔵菩薩立像を前に語る菊入住職(3月30日)

同じく寺が所蔵する「六観音菩薩像」6体とともに、元々は寺近くの仏堂「北野経王堂」に安置され、仏堂が解体された江戸時代に寺に移されたと伝わる。六観音は鎌倉時代の仏師、運慶の流れをくむ慶派仏師の工房で造られ、地蔵菩薩も同じとみられる。重要文化財だった六観音が2024年に国宝に指定された際、地蔵菩薩も国宝に追加指定された。

今回の修理は、美術院(同市下京区)が担当し、京都国立博物館(同市東山区)の文化財保存修理所で行われた。像の本体や光背、台座はいずれも損傷が激しく、表面の彩色層の剥落はくらく止めなどを実施。3月下旬に寺に戻された。

菊入諒如住職(63)は「お地蔵さんは鎌倉時代から約800年もの間、多くの人々の保管や修理により、今日に伝わってきた。最新の技術で最高の修理を終えた今の姿を見てもらいたい」と話していた。

(2026年7月5日付 読売新聞朝刊より)

「空海と真言の名宝展」公式サイト

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