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2025.12.23

初春歌舞伎「鏡山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」17年ぶり - 新国立劇場(東京・初台)で開幕

「鏡山旧錦絵」に出演する(左から)時蔵さん、八代目菊五郎さん、七代目菊五郎さん、弥十郎さん

国立劇場主催の初春歌舞伎公演が2026年1月5~27日、東京・初台の新国立劇場中劇場で開かれる。人間国宝の七代目尾上菊五郎さんを中心とした、正月恒例の公演で、17年ぶりに「鏡山旧錦絵かがみやまこきょうのにしきえ」を通し上演する。

「鏡山――」は、江戸で起きた敵討ちの話や、加賀前田藩のお家騒動を下敷きに、武家屋敷の奥御殿で起きる女性たちの争いを描く。

芯の強い召使いお初を八代目尾上菊五郎さん、謀反をたくらむ悪女の局岩藤を坂東弥十郎さん、お初が仕える中老尾上を中村時蔵さんが勤める。この春に襲名した八代目菊五郎さんは、「お初は忠義一途いちずで、中老尾上に憧れを持って仕えている。古き良き主と従、孝の関係を鮮明に描きたい」と語る。

七代目菊五郎さんは源頼朝役で大詰に登場する。「明るくにぎやかに、令和8年もいい年になるように願いながら勤めたい」と笑顔で話した。

(電)0570・07・9900。

(2025年12月7日付 読売新聞朝刊より)

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