歌舞伎三大名作の一つ「
菅丞相に起きた悲劇や親子の愛などを描く物語で、今回は序幕「
父の十三代目仁左衛門の当たり役を「継ぐのは非常に難しい」と言う。「道明寺」では命を狙われる場面もあるが、「天神様(菅丞相)は全ての人を愛している。陰謀を企てられても自分の天命だと考えている」と思いを巡らせる。
広く敬われる存在を演じるだけに、公演期間中は、身を清めて舞台に臨むという。〔2025年〕8月に訪れた北野天満宮では、本殿で厳かに手を合わせた。「このお役を勤めることへの感謝の気持ちばかり。一生懸命演じたい」と語った。
「秀山祭九月大歌舞伎」は24日まで。菅丞相は仁左衛門さん、松本幸四郎さんが役替わりで勤める。(電)0570・000・489。
(2025年9月7日付 読売新聞朝刊より)
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